平安時代の菅原道真の怨念ほど、
当時の身に覚えのある者、
ない者を問わず人々の心胆を寒からしめたものはありません。
そしてまた道真の所為だと都の人々が信じた暴風雨,
大火、疫病が起こったにもかかわらず、
道真の篤実、政治家としての誠忠、学者としての業績、
怨念を晴らす正当な理由故に怨霊を天神という神に変じ信仰し、
現在に至った例はほとんどありません。
怨霊とはあまりに激しい怨みや憎しみなどの感情を持つと、
霊魂が肉体から遊離して生霊となり災いを与えることであり、
古来、日本では官民挙げてひたすら「たたり」を恐れ、鎮魂に心を砕いてきました。
平将門や崇徳上皇も怨霊となったとされ、
朝廷では道真には死後19年経って右大臣に復帰させ、
その後も贈太政大臣にしています。
将門には江戸時代に将軍家光に対して
江戸に来た大納言烏丸光弘が「将門は朝敵にあらず」と言って、
幕府は神田明神にまつられていた将門を江戸の総鎮守としたし、
讃岐に流されていた崇徳上皇に対しては、
死後後白河院が鎮魂のために崇徳院廟建立の院宣を下しています。
その中でも菅原道真は代々大学頭や文章博士の家系であり、
学問の神、火雷天神変じて天満天神として今の世に至るまであがめられています。
その道真が死に至るまで藤原時平をはじめとする対抗勢力に対して
恨みを抱いていたことは想像に難くありませんが、
死後もありもしない怨霊として世に害をなすものとみなされきたことへの名誉回復というか、
天満天神に変わる整合性をドラマの上でつけてみたくてシナリオにしたものです。
最後に電子書籍コンサルタントの
三星タツヤ氏の丁寧なアドバイスに感謝いたします。
tenjin no onnen (Japanese Edition)
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