tensaisuugakusyagausutojikannosyounintati: jikannosyoutainisemaru (Japanese Edition)

この本はMovie Based Novelです。こちらに映像があります。
http://reuterjapannewssit.wix.com/gaus
ガウスは当時、おしもおされもしない数学、物理の両部門でもっとも偉大な学者として名声を確立していた。それを、若者のロイターは、自分の関係する為替相場の計算をガウスがひどい間違いを犯していたのに気づき、ガウスに会いに行ったという。（本人談）
　ガウスはこのころ、ヨーロッパで画期的な通信手段として開発が進められていたテレグラフの研究を進めており、それが２人を結びつけた。ガウスは大学者にもかかわらず、間違いを認め、それを指摘したロイター青年をとても気に入り、ガウス邸に何度も招いている。
　これがロイターの生涯最大の転機になった。
現在、書き進めているこの本は、時間の本質を見極め、その正体を解明することにあるが、直線ではそこにたどりつくことができない。
　ガウスに近づいた若き青年ロイター。テレグラフ（電信）がパリを中心にベルリン、ロンドン、やがては海を超えてニューヨークと伸びて、世界の情報はわずか２時間で届くようになって行く。一国の存亡にかかわる戦況や綿花相場などが情報をもつ者とそれを得られない者をへだてる。
　いわば世界初の情報革命であった。巨大の渦は、やがてはアインシュタイン、オッペンハイマー、原爆へとつながって行く。研究者たちの業績が、縦につながり、そして、時間のなぞを追って行くドキュメンタリー。らせん状にかけあがってゆき整理された世界は、ドラマチックで、時間の正体に気付くと、儚く美しく、きらめく世界に目を奪われる。