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    The Day Yen Comes Back To Paper (Japanese Edition)

    Por FujiiGemki

    Sobre

     ■ 国家破産問題は、2004年になって株式市場stock marketが好転したため、一時的に危機感が薄れている。しかし、それはただ表面上のことにすぎない。現段階では「新円切替」「預金封鎖」、そして「財産税」が、いつ行われるかは定か ではないが、現状が続く限りその日は間違いなく来るのである。
     ■ それは、政府による国民資産の強奪であって、日本国民である以上、誰もこの強奪からは逃れられない。銀行預金や郵便貯金も、自動的に残高をカットされ、あなたの資産は目減りしてしまうからだ。
     ■ ここに書かれているのは、身も蓋もない「絶望的未来」である。生活がどんどん苦しくなり、やっとの思いで暮らさなければならないあなたと筆者の未来だ。だが、それでも我々はこの国で暮らしていかなければならないのだ。

    <目次>
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    はじめに

    ◆Part 1 もう手遅れ! その日は突然やってくる
    ・「緊急事態」を宣言すればいつでもできる
    ・暴力的政策を実施するお膳立ては整った
    ・アングラマネーを捕捉するための「新円切替」
    ・民間に眠っているお金を吸い上げる秘策
    ・財産税、贈与税を免除すれば爆発的に売れる
    ・国債は本当に償還されるのだろうか?
    ・ヨーロッパもアメリカも続々と新札が登場
    ・現状では「預金封鎖」はまだ先の話
    ・メガバンクのさらなる再編・統合がある?
    ・まずは老人からお金をむしり取る
    ・お金から実物資産への逃避が始まっている
    ・国外に出てしまったお金は取り戻せない
    ・歴史をふり返れば日常茶飯事

    ◆Part 2 国家破産で「円」は紙屑に
    ・消費者金融も日本にはお金を貸さない
    ・産業再生機構だって見放す日本国の惨状
    ・国家予算は狂気の沙汰を超えたファンタジー
    ・悪夢と言うしかない「国のバランスシート」
    ・年金は「ネズミ講」という詐欺システム
    ・役人自らも認める年金のトリック
    ・「不良債権など1つもない」と言う財務省
    ・政府には特別検査も会計監査もない
    ・なぜ、メディアは本当のことを書かないのか
    ・国債はいったい誰が持っているのか?
    ・日銀の国債引き受けは、本来は「禁じ手」
    ・短期的にはハイパーインフレは起きない
    ・どう考えてもまだまだデフレは続く
    ・「徳政令」の教訓―――淀屋辰五郎事件
    ・日本には徳政令の面白い歴史がいっぱいある
    ・現代では借金チャラは不可能である
    ・2000円札発行と政府発行通貨という選択肢
    ・政府発行通貨は「劇薬」、その問題点とは?

    ◆Part 3 アメリカの借金を背負い込む日本
    ・つくられた景気回復のウラで進むこととは?
    ・「外為特別会計」はドルをアメリカに戻すシステム
    ・アメリカのために「国家予算」を組んでいる
    ・日本国民の税金の使い道はアメリカが決める
    ・「売国奴」にならざるをえない政治家と官僚
    ・外為会計を追及した国会議員がいた 
    ・アメリカ国債は「軍票」ではないのか?
    ・円安になれば日本経済は復活できるのか?
    ・円高はそんなに怖いものなのだろうか?
    ・円高で日本経済は強くなってきた
    ・やがて日本の対外債権もチャラにされる
    ・対外黒字のまま国家倒産という笑い話

    ◆Part 4 円は滅びてもドルは滅びず
    ・アメリカ発の世界恐慌はあるのだろうか? 
    ・アメリカは基本的に借り物で成り立っている
    ・新ドル札登場は偽造防止だけのためなのか?
    ・ドルからどんどん資産が逃げ出している
    ・かつてドルは「基軸通貨」として世界を支配した
    ・メキシコはなぜドル建て経済になったのか?
    ・ニクソンショックとは何だったのか?
    ・アメリカは、何かやるときは必ず日を選ぶ
    ・日本が持つアメリカ国債が紙くずになる
    ・世界にはどれくらいの「金」があるのか?
    ・通貨は必ずそれと同等の価値に裏付けされねばならない
    ・「金」はアメリカのコントロール下にある
    ・たびたび議論される金本位制への復帰
    ・グリーンスパンFRB議長も金本位制論者だった
    ・アメリカが仕掛けた金価格の操作
    ・アメリカは本当に好景気なのか?
    ・結局日本が最後にババを引くのではないか

    ◆Part 5 下請け国家に堕ちた日本
    ・日本は2度と独立できなくなる
    ・「アメリカの51番目の州」という大ウソ
    ・産業資本より金融資本のほうが強い
    ・アメリカのメッセージがわからない日本人
    ・日本の土地の値段で世界が買えてしまう 
    ・インチキの元は土地の公示価格
    ・「バブル潰し」のための地価抑制策と規制緩和
    ・小泉・ブッシュ、クロフォード牧場の秘密
    ・メキシコはおそらく日本の未来の姿
    ・日本人はアメリカ人になるしかないのか
    ・日本に触手を延ばし始めた中国資本
    ・なぜアメリカは人民元を切り上げようとするのか?
    ・日本は中国にも「下請け国家」にされてしまうのか
    ・アメリカは民主主義国だろうと潰す
    ・日本は「下請け」を続けるしかない

    ◆Part 6 なぜ私たちは助からないのか?
    ・お金が紙くずになった昭和の「金融恐慌」
    ・戦争による国家破産は、公共事業による国家破産と同じ
    ・果たして惨めな生活に耐えられるかどうか
    ・食料が円では買えなくなる日に備える
    ・ロシアのデフォルトで何が起こったか?
    ・人気の外貨預金は庶民にはメリットなし
    ・海外の株、投資ファンドはどうだろうか?
    ・人気の「外債ファンド」の落とし穴
    ・日本での不動産投資は有効だろうか?
    ・海外ロングステイは、一種の幻想か?
    ・永遠のトラベラーだけがリスクを回避できる
    ・いまこの国のどこに本当の日本があるのか?
    ・国家破産は日本文化再生のチャンスである

    おわりに
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    著者:藤井厳喜

    ※本書は『新円切替』(光文社 、2004/5/21、ISBN:978-4334933364)を電子版発行にあたり再構成したものです。
    紙版から表現を一部変えたところもあります。
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