本書では、歴史にもとづいて、日・中・韓、3国のあるべき姿を展望している。古代の東アジアは、「島国である」日本と、「大陸国家である」中国と、「半島国家である」朝鮮という3つの異なる「骨格」を持った国が、朝貢システムという強固な藩属関係で結ばれ、バランスを保って存在していた。
これが、古代以来何千にわたる東アジアの秩序であった。つまり、19世紀以降の欧米列強の勢力下におかれた東アジアは、本来の東アジアではない。とくに日本は、いまだにアメリカ一辺倒であり、アメリカに代わって再び中国が東アジアの盟主として復活する時代が目前に迫っているというのに、それに対応しようとしていない。
果たして、こんなことでいいのだろうか?
すでに、経済は一体化しつつあるのに、なぜ、日本人は中国、韓国を理解できないのだろうか? もし、この地域が本当に一体化すれば、世界の中心はアメリカから東アジアに移る。その意味で、日・中・韓は、ゆるやかに同盟していくべきだと、著者は主張する。
著者は、東アジア研究をライフワークとするジャーナリスト。本書は、その集大成であり、豊富な知識と取材にもとづいて、これまでの中国、韓国に関する本とは一線を画す画期的な内容が盛り込まれている。
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<目次>
●はじめに
1.日本、中国、韓国の「骨格」
2.[日本人][中国人][韓国人]
3.漢字とひらがなとハングル
4.日本の「骨格」
5.中国の「骨格」
6.中国人の「DNA」
7.中国式「武力」
8.中国が編み出した「朝貢」
9.「朝貢」の成功時期
10.例外だった日本
11.貧国日本
12.「元寇」の教訓
13.「山型国家」朝鮮
14.韓国人・北朝鮮人の「思想」
15.中国と朝鮮
16.元の朝鮮植民地化
17.日本と、中国、朝鮮
18.東アジアの開国とアメリカ
19.アメリカが支配した20世紀の東アジア
20.アメリカの対中外交
21.アメリカの対日外交
22.アメリカの対朝鮮半島外交
23.日中、米中の接近
24.中国の再発展
25.再び中国を向き始めた韓国
26.北朝鮮をめぐる攻防
27.台湾をめぐる攻防
28.東アジア共同体構想
29.東アジアの「2大問題」の解決法
30.米軍撤退
31.日・中・韓「準同盟」時代
●おわりに
著者プロフィールAbout the Author
■参考資料
■版権履歴【Copyright History】
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著者:近藤大介
*本書は『日・中・韓「準同盟」時代』(光文社 、2009/7/18、ISBN:978-4-334-93465-1 C0020 )を電子版発行にあたり改題・再構成したものです。
The New Era of East Asia (Japanese Edition)
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