The Portrait of 24 Ladies in Beijing (Japanese Edition)

「過去を消し去りたい、消し去りたい」と念じているうちに本当に過去を忘れてしまったコールガール。「中国の女ピカソ」と称される彫塑芸術家、売れっ子ファッションデザイナーなど、モンゴル人スーパーモデルなど、多彩な中国の現代女性たちが織りなす人生模様とは……？
　本書は、筆者が北京に在住していた2010年から2012年にかけて、現地でインタビューした女性たちの記録です。初出は、ニュースウェブサイト「サーチナ」（Seachina）で「北京女人天下」として掲載されました。今回、電子書籍するにあたり、筆者は大幅に加筆しています。

　中国の首都・北京には中国中から集まったあらゆる種類の女性たちが暮らしています。彼女たちは、ある意味で日本女性よりはるかに逞しくいきています。また、自分自身の人生を積極的に切り開いていると言えます。そうした彼女たちの生き方を、虚心坦懐に見つめ、記録しました。
　著者は、中国をライフワークとするジャーナリスト。専門とする政治・経済の分野で培った目で、現代中国の一面を鋭く切り取っています。

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＜目次＞
File１．「中国の女ピカソ」と称される彫塑芸術家・向京（43歳）
File２．双子の美人漫画家・幽霊（22歳）
File３．太極拳世界チャンピオン 聶文聡（34歳）
File４．カリスマ美容師・田小雪（日本名・小田純子、26歳）
File５．売れっ子ファッション・デザイナー 陳倍（33歳）
File６．真冬生まれのピアニスト・冬学（27歳）
File７．毛沢東かぶれの実業家・マダム張 張高鳴(48歳)
File８．テレビ司会者・プロダクション社長 李動（42歳）
File９．人生は波瀾万丈、スーパー家政婦・王新華（40歳）
File10. 父親譲りの敏腕弁護士・楊哲（35歳）
File11．真珠で当て雑貨店経営で全国制覇を・江笑容（26歳）
File12．日本人向けカラオケ店ナンバー1ホステス 劉椿（23歳）
File13．秘書4人を使うマンガ雑誌社社長・夏栄（45歳）
File14．モンゴル人スーパーモデル 黄玲玲（23歳）
File15．月収75万円のマッサージ師 趙暁瑞（23歳）
File16．仏系高級ホテルマネージャー 尹黙黙 （26歳）
File17．日本留学経験生かしたワインバー経営者 田茂彩（26歳）
File18．過去も未来もない女―高級コールガール 栄栄（？歳）
File19. 北京五輪でも大活躍したスポーツカメラマン 高佳（30歳）
File20. 天安門の元活動家、翻訳家・全京躍（47歳）
File21．パンダにはまった、美人絵本作家・丁毛毛(25歳)
File22．東日本大震災を取材、国際ジャーナリスト・王斐斐（32歳）
File23．日本のコスプレからロリータ娘へ・孫悦（21歳）
File24．日本育ちの警備会社取締役・張曦（29歳）
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＜著者：近藤大介＞
　1965年、埼玉県生まれ。東京大学教育学部卒業後、1989年に講談社入社。フライデー編集部、週刊現代編集部を経て、95年より北京大学に留学。帰国後、月刊現代副編集長に復帰。明治大学国際日本学部講師（東アジア論）。09年より12年７月まで、講談社（北京）文化有限公司副総経理。現在『週刊現代』副編集長。
　語学に堪能で、中国語はもとより、韓国語、英語、フランス語を操る。ちなみに夫人は中国語を教えてくれた中国人教師である。中国および東アジアの政治経済問題を幅広く取材し、ジャーナリストとして活躍中。
　主な著書に、『日本よ中国と同盟せよ！』（光文社）、『東アジアノート』（ランダムハウス講談社）、『北京大学3ヵ国カルチャーショック』（講談社）、『北朝鮮を継ぐ男』（草思社）、『日・中・韓「準同盟」時代』（光文社刊）がある。近著『「中国模式」の衝撃』（平凡社新書）、『対中戦略 無益な戦争を回避するために』（講談社）、『中国人の常識は世界の非常識』（ベスト新書）『日中逆転』（講談社））『金正恩の正体』（平凡社新書）など。近著に『日中逆転』（講談社）、『習近平は必ず金正恩を殺す』（講談社）。他、東アジアに関する著書・レポート多数。『講談社現代ビジネス』（日本語）、『経済観察報』『看天下』（中国語）、『アジア・インベスター』（韓国語）など、日中韓で連載を持つ。
講談社現代ビジネス「北京のランダム・ウォーカー」の記事を担当。