こんにちは、著者の前川佳亮です。
私は外資系美容メーカーの営業マンです。
自社の商品を美容室に提案することが本業ですが、
それとは離れた事をずいぶんやってきました。
美容室の社員旅行をプロデュースしたり、
代理店向けのメールマガジンを作ったり。
人気美容師育成の為のセミナーの企画や、
美容室のコンセプトを作り直す手伝いまで行いました。
私の仕事は『自社の製品の販売』ではなく、
『美容室発展の手伝い』なのです。
美容師の仕事が『髪を切る事』ではなく
『お客様を綺麗にする事』であるように。
そしてそんな事を続けていたら、
あることに気が付きました。
「お客様から見るとどこの美容室も同じである」
という事実です。
魅力のあるお店はたくさんあるのに、
その威力が伝わっていないのです。
この問題を何とか解消したくて、
本書にまとめた活動を行いました。
全ての美容室には魅力があります。
その魅力をわかりやすい言葉に変える。
本書はその手法をまとめたものです。
アートディレクターの蝦名龍郎さんに
たくさんのイラストを描いてもらって、
『アートブックのようなビジネス書』
をコンセプトとしました。
楽しく読んで頂けたら幸いです。
お買い上げの皆様に、
ブランディング事例のプレゼントもご用意いております。
【目次】----------------------------------------
まえがきに代えて、短い物語
第一章:人は欲しいものにお金を使い、必要なものを節約する
①美容室年間利用回数5.6回が証明する現実
②欲しいものと必要なもの
③お客様は違いがわからないと価格でしか選べない
第二章:マイナスはゼロに戻すのではなくプラスまで引き上げる
①失客の理由があるのではなく再来店の理由が無い
②髪は伸びてないけど行きたくなる美容室へ
③美容室に行く理由を増やし続ける
第三章:スタッフが明日も行きたくなる美容室には何があるのか?
①人材は育たない?
②企業理念を翻訳する
③全ての女性の為の店に全ての女性は来ない
第四章:あたりまえの檻の外で魅力的な違和感をつくる
①今までの発想の範囲の中では悩みは解決しない
②あたりまえの檻の外に出る方法
③成功事例の罠
第五章:髪は伸びてないけど行きたい美容室のつくり方
①まず企業理念を翻訳する
②翻訳した強み・役割・めざす姿から、誰の為の店なのかを具体化する
③魅力的な違和感のあるサービス・メニューをつくる
プレゼントのおしらせ
おわりに
【内容の一部】----------------------------------------
お客様は違いがわからないと価格でしか選べない
ここでひとつ実験にお付き合いください。行ったことのない都市の美容室を検索してみてほしいのです。自分でお金を払うとして、自分の好みのスタイルを提供してくれそうなお店を探してください。きっと見つけられない人がほとんどです。
なぜならどこも同じに見えるからです。二回同じ美容室のページを見ても気がつかないのではないでしょうか?
その時に受ける、『見つけられない』、『どこも同じ』、というストレス。それがお客様の感覚です。見つけられない。選べない。ではどう選ぶのでしょうか?
もちろん、価格です。洗剤を買うときのように、同じものなら安いに越したことはないのです。結果、割引率の高い店に人が集まり、お客様が減った店の打つ手は安くすることです。
それが繰り返されて起こっているのが今の価格戦争です。そしてその原因はお客様にあるのではなく、他と同じように見えている美容室側とも考えられるのです。
お客様に原因があるのならどうしようもないですが、こちら側に原因があるのなら解決できます。問題の出発点を改善すればよいのです。つまり、『他と同じに見えないお店づくり』です。
髪が伸びるのが楽しみなくらいの、髪が伸びていなくても行きたくなるくらいの、誰かにとって魅力的なお店をつくれば、それが唯一にして最大の解決策だと私は信じています。
The salon has no hair color menu: Branding tips for hair salon (Japanese Edition)
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