「サードウェーブ・コーヒーカルチャー」をご存じでしょうか。
コーヒーの波の第三波、現在アメリカ西海岸を中心に
世界に広がりつつあるコーヒーの文化のことです。
コーヒーの味をよりアースフレンドリーかつ多様化し、
またコーヒービジネスをコモディティからサステナブルに変えた、
オープンで共有することを価値とする最新のカルチャーです。
カリフォルニア州・バークレーに引っ越した茶太郎豆央(ちゃたろう・まめお)は、
サードウェーブ・コーヒーの味に魅了され、様々な新しいコーヒー体験をしていきます。
本書では、2012年5月12日から1年間に出会った様々なコーヒーピープル、
焙煎所、カフェと、コーヒーの味、その裏に隠れる歴史に迫ります。
そこには、あなたの毎日のコーヒータイムを大きく変えるヒントが隠されていたのです。
■ 著者について
皆様、はじめまして。
「茶太郎豆央」(ちゃたろう・まめお)は、アメリカ西海岸、サンフランシスコ近郊の街バークレーから、最新のコーヒーカルチャーを日本にお届けするコーヒーユニットです。当初は、コーヒー豆のギフト付きメールマガジンとして、ユニットのミッションでもある茶飲み話の「茶」(コーヒー)と「話」(マガジン)を毎月お届けしてきました。
本書は、ユニット結成からちょうど1年たった2013年5月12日に、過去1年間に体験してきた、コーヒーの第三波、サードウェーブ・コーヒーカルチャーについてまとめた、茶太郎豆央初の書籍となります。
サンフランシスコは、第三の波と言われるサードウェーブ・コーヒーカルチャーの発信地です。日本も含めた世界中で、スターバックスが街角に溢れ、良質で安価なコーヒーが身近に楽しめるようになりました。しかしその裏で、西海岸では新しいコーヒーのムーブメントが静かに始まり、西海岸以外の都市に飛び火し拡がりを見せています。
小規模な焙煎所が、生産者と直接、あるいはフェアトレードでオーガニックの豆を仕入れ、大切に焙煎し、新鮮なうちに地元の人たちにコーヒー豆やドリンクとして提供する。大量消費、大量流通とは一線を画した、持続可能でアース・フレンドリーなコーヒーこそ、サードウェーブの特徴です。しかし、サードウェーブ・コーヒーカルチャーを通じて、全く違う体験を発見します。それは、日本人として非常に共感でき、また誇りに思えることばかりでした。
茶太郎豆央では、体験した中で、サードウェーブ・コーヒーカルチャーからの2つの発見をお伝えします。
一つは、サードウェーブ・コーヒーカルチャーの中に垣間見ることができる「日本」を発見したこと。活躍する日本の道具や、コーヒーや時間に対する所作など、様々な曲面で日本人として深く共感できることが多かったのです。こうした発見をお伝えしたいと思います。
二つ目は、日々の生活の中で「コーヒーを淹れる時間」を、自分や家族、友人のための時間として再発見することです。効率化とは真逆の、コーヒーにまつわる時間、コーヒーを囲んだ時間が「ていねいな暮らし」に変わっていく発見は、暮らしを非常に豊かに彩るものであり、たくさんの人に体験して欲しい、と考えました。
サードウェーブ・コーヒーカルチャーの体験を通じて出会ってきた人たち、ロースターやそこで働く人々、コーヒーが好きな人々みんなが、オープンで、フレンドリーで、シェアを大切にしていました。おいしいコーヒーをひとりでも多くの人と楽しめるようにし、それに関わる人皆が幸せになるよう努力する、そんなコミュニティの話を、拡げていきたいと強く願っています。
■ 目次
【はじめに】
【序章】サンフランシスコのサードウェーブ・ロースター探訪
サードウェーブの風景とは
サードウェーブの代表格となったブルー・ボトル
ストイックなフォー・バレル
サイトグラスにみる味とコーヒー空間
老舗リチュアル・コーヒーの功績
【第1章】 きっかけ:越境して出会った新しいコーヒー文化
東京から移り住んだバークレーという街
フェリー・ビルディングという場所
バークレーはカフェラテ発祥の地だった
サードウェーブ・コーヒーとの出会い
茶太郎豆央プロジェクトのスタートへ
【第2章】 歴史:コーヒーカルチャーの波と第三の波への道のり
コーヒーカルチャーの「波」とは
「セカンドウェーブ」発祥の地、バークレー
セカンドの役割と、遅れてきたからこそのサード
【インタビュー1】 ミスター・エスプレッソが遂げたサードウェーブへの進化
ベイエリアをコーヒーの本場に変えたロースター
エレベーターからエスプレッソへ
独自のローストと味の革新
サードウェーブと対話し、次を見据える
【第3章】 「Starbucked」とはなにか?サードウェーブの反骨精神
バークレーのカフェで
コーヒーの味はスタバで覚えた
フェアトレードへの消極姿勢に批判が集まる
味の多様化のきっかけ
スターバックスからの歩み寄り
【第4章】 カッピング:オープンで学びあふれるサード体験
カッピングとは
ブルー・ボトルのパブリック・カッピングに参加
焙煎前の豆を知る
豆そのものの香りを楽しむ
飲む前に、さらに香りを楽しむ
浮かんだ豆を取り除き、いざ試飲
学びと交流を与えるパブリック・カッピング
【第5章】 場所:家で楽しむサードウェーブ
サードプレイスから進化するコーヒーを楽しむ場所
まずはコーヒーメーカーを捨てなさい
ポア・オーバーのための道具と、新しい味に会える道具
湯を沸かす、注ぎ入れる「やかん」
豆を挽く「ミル」
コーヒーを淹れる「ドリッパー」
【第6章】 作法と道具:日本に通じるサードウェーブ
世界に通用する日本の文化
もてはやされる日本の道具
【インタビュー2】 スタンダードとなったHARIO V60
2011年夏、サンフランシスコでHARIO V60に出会う
HARIOのガラス作りとV60
1本のビデオで火がついた
ひたすら道具に徹すること
対話から新しいアイディアが生まれる
日本の心意気も世界に広がる
【第7章】 時間:サードウェーブが教えてくれる本質
時間をいかに「消費」するか
DIYと、ていねいに暮らすこと
ていねいな時間をいかに作るか
ていねいに淹れる
ていねいに頂く
【終章】 コーヒートーク:サードウェーブとその次を巡る旅
【あとがき】
【謝辞】
【参考文献】
コーヒーの波の第三波、現在アメリカ西海岸を中心に
世界に広がりつつあるコーヒーの文化のことです。
コーヒーの味をよりアースフレンドリーかつ多様化し、
またコーヒービジネスをコモディティからサステナブルに変えた、
オープンで共有することを価値とする最新のカルチャーです。
カリフォルニア州・バークレーに引っ越した茶太郎豆央(ちゃたろう・まめお)は、
サードウェーブ・コーヒーの味に魅了され、様々な新しいコーヒー体験をしていきます。
本書では、2012年5月12日から1年間に出会った様々なコーヒーピープル、
焙煎所、カフェと、コーヒーの味、その裏に隠れる歴史に迫ります。
そこには、あなたの毎日のコーヒータイムを大きく変えるヒントが隠されていたのです。
■ 著者について
皆様、はじめまして。
「茶太郎豆央」(ちゃたろう・まめお)は、アメリカ西海岸、サンフランシスコ近郊の街バークレーから、最新のコーヒーカルチャーを日本にお届けするコーヒーユニットです。当初は、コーヒー豆のギフト付きメールマガジンとして、ユニットのミッションでもある茶飲み話の「茶」(コーヒー)と「話」(マガジン)を毎月お届けしてきました。
本書は、ユニット結成からちょうど1年たった2013年5月12日に、過去1年間に体験してきた、コーヒーの第三波、サードウェーブ・コーヒーカルチャーについてまとめた、茶太郎豆央初の書籍となります。
サンフランシスコは、第三の波と言われるサードウェーブ・コーヒーカルチャーの発信地です。日本も含めた世界中で、スターバックスが街角に溢れ、良質で安価なコーヒーが身近に楽しめるようになりました。しかしその裏で、西海岸では新しいコーヒーのムーブメントが静かに始まり、西海岸以外の都市に飛び火し拡がりを見せています。
小規模な焙煎所が、生産者と直接、あるいはフェアトレードでオーガニックの豆を仕入れ、大切に焙煎し、新鮮なうちに地元の人たちにコーヒー豆やドリンクとして提供する。大量消費、大量流通とは一線を画した、持続可能でアース・フレンドリーなコーヒーこそ、サードウェーブの特徴です。しかし、サードウェーブ・コーヒーカルチャーを通じて、全く違う体験を発見します。それは、日本人として非常に共感でき、また誇りに思えることばかりでした。
茶太郎豆央では、体験した中で、サードウェーブ・コーヒーカルチャーからの2つの発見をお伝えします。
一つは、サードウェーブ・コーヒーカルチャーの中に垣間見ることができる「日本」を発見したこと。活躍する日本の道具や、コーヒーや時間に対する所作など、様々な曲面で日本人として深く共感できることが多かったのです。こうした発見をお伝えしたいと思います。
二つ目は、日々の生活の中で「コーヒーを淹れる時間」を、自分や家族、友人のための時間として再発見することです。効率化とは真逆の、コーヒーにまつわる時間、コーヒーを囲んだ時間が「ていねいな暮らし」に変わっていく発見は、暮らしを非常に豊かに彩るものであり、たくさんの人に体験して欲しい、と考えました。
サードウェーブ・コーヒーカルチャーの体験を通じて出会ってきた人たち、ロースターやそこで働く人々、コーヒーが好きな人々みんなが、オープンで、フレンドリーで、シェアを大切にしていました。おいしいコーヒーをひとりでも多くの人と楽しめるようにし、それに関わる人皆が幸せになるよう努力する、そんなコミュニティの話を、拡げていきたいと強く願っています。
■ 目次
【はじめに】
【序章】サンフランシスコのサードウェーブ・ロースター探訪
サードウェーブの風景とは
サードウェーブの代表格となったブルー・ボトル
ストイックなフォー・バレル
サイトグラスにみる味とコーヒー空間
老舗リチュアル・コーヒーの功績
【第1章】 きっかけ:越境して出会った新しいコーヒー文化
東京から移り住んだバークレーという街
フェリー・ビルディングという場所
バークレーはカフェラテ発祥の地だった
サードウェーブ・コーヒーとの出会い
茶太郎豆央プロジェクトのスタートへ
【第2章】 歴史:コーヒーカルチャーの波と第三の波への道のり
コーヒーカルチャーの「波」とは
「セカンドウェーブ」発祥の地、バークレー
セカンドの役割と、遅れてきたからこそのサード
【インタビュー1】 ミスター・エスプレッソが遂げたサードウェーブへの進化
ベイエリアをコーヒーの本場に変えたロースター
エレベーターからエスプレッソへ
独自のローストと味の革新
サードウェーブと対話し、次を見据える
【第3章】 「Starbucked」とはなにか?サードウェーブの反骨精神
バークレーのカフェで
コーヒーの味はスタバで覚えた
フェアトレードへの消極姿勢に批判が集まる
味の多様化のきっかけ
スターバックスからの歩み寄り
【第4章】 カッピング:オープンで学びあふれるサード体験
カッピングとは
ブルー・ボトルのパブリック・カッピングに参加
焙煎前の豆を知る
豆そのものの香りを楽しむ
飲む前に、さらに香りを楽しむ
浮かんだ豆を取り除き、いざ試飲
学びと交流を与えるパブリック・カッピング
【第5章】 場所:家で楽しむサードウェーブ
サードプレイスから進化するコーヒーを楽しむ場所
まずはコーヒーメーカーを捨てなさい
ポア・オーバーのための道具と、新しい味に会える道具
湯を沸かす、注ぎ入れる「やかん」
豆を挽く「ミル」
コーヒーを淹れる「ドリッパー」
【第6章】 作法と道具:日本に通じるサードウェーブ
世界に通用する日本の文化
もてはやされる日本の道具
【インタビュー2】 スタンダードとなったHARIO V60
2011年夏、サンフランシスコでHARIO V60に出会う
HARIOのガラス作りとV60
1本のビデオで火がついた
ひたすら道具に徹すること
対話から新しいアイディアが生まれる
日本の心意気も世界に広がる
【第7章】 時間:サードウェーブが教えてくれる本質
時間をいかに「消費」するか
DIYと、ていねいに暮らすこと
ていねいな時間をいかに作るか
ていねいに淹れる
ていねいに頂く
【終章】 コーヒートーク:サードウェーブとその次を巡る旅
【あとがき】
【謝辞】
【参考文献】