近くて遠い国。最近色々と話題の国。その正体がなかなかわかりにくい国。
朝鮮民主主義人民共和国。
世界中様々な国を訪れた人でも、北朝鮮に行ったことのある人は希少です。
私自身、帰国後、北朝鮮に行ったことのある人にまだお会いしたことがありません。
そこで体験した出来事は、かの国を理解したい人には、貴重な出来事ばかり。実に不可思議なハプニングの連続です。
帰国直後は、あまりにも生々しく、身の危険さえ感じたので、しばらくは忘れていることにしました。
会う人会う人、この時のことを話すと、身を乗り出して続きを聞きたいと言います。であれば、もっと多くの人に知っていただくことも大切なことではないか。最近になって、そう思うようになりました。
特に、日朝間の問題として拉致問題が浮上している今、北朝鮮がどのような国であるかを理解することは、日本に住む者として、必要なことではないかと考えています。
一般的な旅行記は、ウェブに溢れています。
従って、具体的な旅情報については、特に触れていません。
「自由」が大きく制限された生活とはどのようなものか。
国民が行使すべき様々な「自由」を、権力者がどのように管理しているのか。
情報統制が進むと、どのような社会になるのか。
旅をしていると、このような疑問が湧いて来ました。
日本には、空気のようにどこにでもある「自由」というものが、
旅の中で、北朝鮮の様々な不自由の中から浮き上がって来ます。
そして私たちは、そこから、日本の未来の姿を考える必要がある。
そう思うのです。
不思議なことが次から次へと起きる北朝鮮の旅。
旅は、空港からではなく、申し込んだ直後、日本国内から始まります。
それも、日常生活の中にいつの間にか忍び寄ってきます。
さて、どんな風に始まったのか。
まずは、パスポートの申請からお話は始まります。
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目次
はじめに
パスポートの渡航先適用除外削除
電話が繋がらない
テーマパーク国家
新潟発平壌行
緑の国から赤茶けた国へ
パスポート没収
街外れのホテル
地図にない街
笛を吹く少年
地下鉄の駅は核シェルター
街から一瞬にして人が消えた
地下宮殿のような地下鉄駅
指導者の肖像写真と銅像
日本語ガイドと朝日新聞
ホテル館内電話の盗聴
マスゲーム
大人の作り笑い
子どもの笑顔
始祖の墓
レストランが病院に変わる
張りぼての家
北から南を見るとこう見える
兵士の体格と装備の違い
三十八度線を跨いでみた
劇場都市平壌
防衛庁にビデオを渡したら
終わりに
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著者:有栖川 豪
早稲田大学卒業後、衛星放送局番組制作部、文部科学省所管公益法人、日米欧の金融機関等に勤務。
ファイナンシャルプランナーとして、ZAi、くらしとねんきん、年金時代、ホスピタウン、マネージャパンなど、主にマネー誌を中心に執筆。
Theme Park State North Korea: It was considered under the blue sky of Pyongyang what freedom was (Japanese Edition)
Sobre
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