Tobari no uchi: Zaisei to kinyuu no ittaika ni hisomu kadai (Japanese Edition)

あらすじ

これは、加山惟人という架空の人物が、旧大蔵省に入って、いろいろな部局で活躍したり考えたり経験を積み重ねたりするというストーリーである。

加山は、比較的快調に部局を代り最後は財務官にまで出世するというはなしである。しかし、現実はそんな人は極めて少ないのである。

ここに出てくる話は、すべてフィクションであるが、もちろんモデルは存在する。たとえば、財務官を２年で退いて後進に道を譲ったのは、渡辺喜一財務官だ。国際金融局長２年、財務官２年、顧問１年というように５～６年も国際金融の責任者として活躍すれば、十分通貨マフィアにはいれるはず、積極的に加わる気持ちがなければ、何年やってもおなじこと。

いずれにしても、ここに記したエピソードはいろいろな局面の話をつなぎあわせたフィクションであり、一人の事務官が経験できるものではない。