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    Town development around the metropolitan area: Reporting to residents and speech occasional things (22nd CENTURY ART) (Japanese Edition)

    Por Kouzi Kawata

    Sobre

    私は茨城県の南部、首都圏の近郊とはいっても、地域によっては自然の緑が豊かに残り、日本第二の湖「霞ヶ浦」の南岸に位置する、阿見町の町長です。この阿見町は、戦前、海軍航空隊・予科練の町として、全国にその名を知られていました。

    私が、人口四五、〇〇〇人ほどの阿見町長に就任したのが一九九四年(平成六年)三月ですから、すでに一〇年余りが過ぎ、現在の人口は四八、〇〇〇人に近づいています。

    私が町長になったいきさつについては、いくつかの文章に書いているとおり、決して自ら求めてなったわけではありません。特に最初の町長選に出て当選したときなどは、まさに“気がつけばいつか町長”という感じでした。

    しかし、実際に町長になってみて、その責任の重大さと、取り組まねばならない課題と雑事の多さに驚きました。そして、町長であり続ける以上、その責任を自分の力が及ぶ限りきちんと果たしていかなければならないと心に誓いました。

    そのために、自分に言い聞かせたことがいくつかあります。それは、私心を捨てて住民のための政治に徹すること、清潔、公正、公平の原則を堅持すること、住民の声を謙虚にまた冷静に受け止めるように心がけること、心身ともに最高の状態で仕事に当たれるよう、健康管理に万全の注意を払うこと、正確な現状認識に基づく長期展望の確立を図りながら、その時々の自分の考え方を出来るだけ分かりやすく表現し、情報として提示していくよう努めること、などです。

    この情報提示の方法として、町長就任後間もなく始めたのが、町広報紙へのエッセイ風コラムの執筆です。毎月一回、最初の頃は四〇〇字づめ原稿用紙三枚半程度、三年後には四枚半〜五枚ほどに増やしました。

    このコラムでは、町政に直接関わる事柄だけでなく、私自身の日常生活の様子などもしばしば取り上げています。これは、私自身の個人的な生き方についても、ひとつの情報として住民の皆さんに提供して理解してもらうことを意図してのことです。

    このような考えのもとに町長コラムを書き続けて一〇年余り。これに他の機関紙などに寄稿したものを加えた雑文の集積が、この本に収められた文章の素材です。

    今改めてこれらの文章に目を通すとき、本当に多くの方々の善意のご協力によって町政が支えられてきたことを実感します。そして、眼前に浮かぶ多くの方々一人ひとりに、心からの感謝の気持ちをお伝えしたい思いにかられます。

    著者プロフィール:
    川田 弘二(かわたこうじ)
    1935年(昭和10年)5月19日生まれ。
    土浦一高を経て東京都立上野高校、東京大学農学部農業工学科卒。
    茨城県に約32年在職。この間、農地部長、企業局長を歴任。
    1994年(平成6年)阿見町長就任。4期16年勤め、2010年(平成22年)退任。この間、茨城県町村会長、全国町村会副会長。
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