高校生たちと卒業生との、心あたたまる交流の記録です。
つぐみは高校の、生物部員。
でも高校の二年生だった夏から一年間、アメリカ合衆国へ留学します。
そこで生物部の卒業生だった著者が、その一年の間に全部で八十四通もの手紙を、つぐみに宛てて書きました。
日本に残された生物部の皆の様子を、つぐみに対して知らせるためです。
その八十四通のうち、プライヴァシー面などで問題がある一通を除いた残りの八十三通が『つぐみへの手紙』には収録されています。
高校生たちは部活動に熱心なあまり、羽目を外してしまいそうになることがあります。
そのせいもあって一年間、まるでドラマか何かのように次から次へと立て続けに事件が起こります。
それを著者は手紙で、つぐみに知らせつづけたのです。
高校生たちとの接し方で悩んだ著者は、やはり同じ生物部の卒業生で今は他の高校の教師になっているミサトに相談を持ちかけたことがありました。
その時の話も著者は、つぐみに宛てた手紙の中で書きました。
それがきっかけとなって著者は、自分とミサトとの間の過去のいきさつについても、つぐみへの手紙の中で書きつづるようになります。
つぐみが留学していた間の日本における生物部員たちと卒業生たちとの交流を、物語形式で書いたのが『10年ごしのプロポーズ』です。
『つぐみへの手紙』は、『10年ごしのプロポーズ』を読んでいない人でも楽しめるようになっています。
でも『10年ごしのプロポーズ』と併せて読むと、いっそう楽しめるようです。
ですので、せひとも両方を読んでくださるようにお勧めさせていただきましょう。
著者とミサトの過去の交友に関しては、『22才、生き方を探す旅』にも描かれています。
しかし『22才、生き方を探す旅』に描かれているのは、著者が22才だった年のそれだけでしかありません。
『10年ごしのプロポーズ』に描かれている著者とミサトの関わりも、つぐみが留学していた一年間の前後のそれだけでしかありません。
それらに対して『つぐみへの手紙』では、著者とミサトが出会ってから十年ほどの間におけるそれが描かれています。
ですので著者とミサトとの過去の経緯も知りたい人には、ぜひとも『つぐみへの手紙』を読んでくださるようにお勧めさせていただきます。
なかなか感動的な恋話だ、ということができそうに思いますので。
Tsugumi weno Tegami: Koukousei tono Kokoro Atatamaru Kouryu (Japanese Edition)
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