《ハルタに誘われて、夜のなかへと散歩に出る。
星の光を練り込んだ舗装道路は、うっすらと白く輝いていて、ミルクの膜を張ったようだ。ぼくたちは、はだしでいくつもの王冠をつくりながら(あるいはこわしながら?)、くすくす笑って歩いてゆく。
「竹林の奥で、光る竹を見つけたんだ。かぐや姫が出てくるかもしれないから、見に行こう」
ハルタがそう言ったのは、いつのことだったろうか。》(本文より)
tsukinakidori (Japanese Edition)
Sobre
Baixar eBook Link atualizado em 2017Talvez você seja redirecionado para outro site