tsumujikazenotani abigairutodebide: seisyomonogatariyori3 (seisyomonogatariyorisiriizu) (Japanese Edition)

ダビデは、古代イスラエル王国の二代目の王でした。彼は、神から選ばれて、イスラエル王国を盤石なものにしました。アビガイルは、ダビデ王の三番目の妻になった女性でした。このふたりについては、旧約聖書のⅠサムエル記２５章と１歴代誌３章１節に言及があるだけです。サウル王に追われて逃亡生活を余儀なくされていたダビデの前に現れたひとりの女性、アビガイルを聖書がわざわざ記録したのは、意味があることでしょう。すでに王として召命を受けていても、その実は「おたずね者」のように困窮の中にいたダビデを、夫や世の流れに逆らってまで援助した女性の選択は、神のみこころに叶っていたのです。
　それは、同時に、アビガイルの人生をも新しくしたというのは、作者の解釈ですが、私はここに人と人との「愛」をも見たいと思って書きました。
　ぜひ、楽しんでいただけますように。