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    Uesuginohihou (Japanese Edition)

    Por RokujouHanbei

    Sobre

     戦国武将直江兼続が樋口与六と呼ばれていた少年時代、若き城主に仕えながら修業に明け暮れる中で、一人の少女と出会う。忍びの修業をしている黒装束の少女であったが、与六は強く惹かれる。しかし、それは主君の妹でもあった。
     主君上杉景勝が養父謙信の春日山城へ呼ばれ、坂戸城を引き払う前夜、若き主従は坂戸山の頂上で生涯の主従を誓い合う。
     元服して樋口兼続と名乗ってからの初陣で、互いに成長した姿の黒装束と再会する。
     謙信の急死があって、二人の養子が後継争いをする「お館の乱」が起こり、兼続は景勝と力を合わせ必死の指揮を執る。
     景虎の支援に駆けつけた北条軍によって、上田の支城が陥落させられ、これを奪還すべく現地の前線を廻る中で、兼続は敵兵のわなにかかり、危ういところを黒装束に助けられる。二人の愛が燃え上がる。しかしなぜか、この後の黒装束の消息は途絶える。
     お館の乱に勝って越後国内を平定した主従は、本能寺で倒れた信長の仇を打った秀吉と同盟関係を結び、次第に重く用いられていく。
     秀吉の晩年、会津の蒲生氏郷が急死して、会津国内では揉め事が続き、悩んだ秀吉は上杉家に移封を命じる。
     雪の峠越えでありムリはできないと、春日山から持ち出した謙信由来の財宝類を、景勝は幼少期なじみの上田の地に秘蔵する。
     後日、その多くは掘り出されたものの、まだ眠っている財宝が三分の一ほどあり、その秘宝のありかのヒントが民謡の「お六甚句」の文句に込められているという。
     現在の南魚沼市の温泉旅館で、一人の老人が語った内容がそれで、そのなぞ解きにあなたを誘っているのだが、最後の解釈と推理はあなたに任されて終わる。
     歴史ロマンと幻想、現実の謎解きと観光地、わかりやすい文体で書かれた歴史小説への案内書でもある。 青少年や歴女にもおすすめ。
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