WingMakers Chamber6 Painting WingMakers Chamber Paintings (Japanese Edition)

色の三原色の性質と、それに対応する形状が２０世紀初頭、ドイツのバウハウスで先駆けて理解されました。

カンディンスキー、クレー、モンドリアン、イッテンなどの抽象絵画の巨匠の絵画や理論の中にもそれが見て取れます。色の三原色には、それぞれ対応する形があり、そのシンボリズムが第６室の壁画に関連性があります。

青には円が対応しており、平和、永遠、スピリット、天国、神の住処、

黄には三角が対応し、運動、エネルギー、神の力、スピリット、最高の叡知、家、

赤には四角が対応し、バランス（秩序）、行動、エネルギー、死、意識、人間の体、大地、物質/石、をそれぞれ意味します。

---本文より


The illustrated Cosmology of WM

読みはじめたら止まらない！一番人気壁画のデコーディング
　WMの数ある壁画の中で、この壁画の意味を知りたいと願っている方が一番多いのではないだろうか。
クリス・ロック博士の解釈は、多重な意味をもつそのシンボリズムのレイヤーの幾つかを解明かした一例ではあるが、ＷＭ哲学と世界の神話を背景にしたセミオティック（記号論）による学術的な方法論は秀逸で他の追随を許さない。
　読者はその完成度に驚きながらも穏やかにWMの神話の世界に誘われるだろう。

すべてはこの壁画の解読から始まった
　クリス・ロック博士はＷＭの壁画の研究論文を次々とリリースし続けているが、博士がいうところの「禅の雷の静寂」─変容をもたらしたのは、この第６室の壁画だった。本論文は、WMMへの没入体験が「変容のトリガー」であることを示す優れた例証であり、ＷＭファンにとって最高にエキサイティングな読み物のひとつである。


芸術の域に達した学術論文
この論文の内容を咀嚼し、ＷＭＭの広大さと深さを再認識したとき、マテリアルの再定義化が起こり、より能動的なマテリアルとの関わり合いが始まる。

WMフィロソフィーを解釈の拠り所として、ミステリアスな壁画の意味が解明かされている様は実に見事であり、精緻なステンドグラスのような美を感じる。
この論文の完成度は文字どおり芸術のレベルに達していると言えるだろう。
自信をもって、すべてのWMファンにお勧めしたい。