1982年、ニューヨークはマイケル・ジャクソン の「スリラー」の音楽が大流行。当時CMディレクターの仕事に飽きていた私は、そのニューヨークはマンハッタンのミッドタウンで、生まれて始めての一人暮らしをした。
コインランドリーに通い、部屋中カレーの匂いをさせながら、何の味もしないカレーにウスターソースをかけて3日も食べたり、大きな鏡の中の自分を見つめ、これも初めて孤独を感じたりしながら、毎日MoMAやカーネギホール、セントラルパーク、タイムズスクエア辺りを歩き回った。
ミュージカルを観た後に無性に絵が描きたくなり、近くのデリで新聞を買い、それをカンバス代わりに持っていたペンやパステルで道路に座り込んで、メトロの電車の通過音を耳にしながら、目に入る被写体を描き続け、気がつけば朝日が射していて、冷たいコークを飲み、指のしびれをほぐすということもあった。
The New York times にパステル、スケッチブックにエンピツ、ダーマトグラフ、ペン画などをニューヨークに行く度に描き溜めたわたしの足を止めてくれた絵を並べてみた 。 (Yan Ken)
YANKEN New York (Japanese Edition)
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