YUMEWOKANAERUATODASHIJYANKEN (Japanese Edition)

コールドリーディングの本。コールドリーディングを「あと出しジャンケン」に例え、こちらの手の内をさらす前に相手の真意をくみ取るための方法について書かれている。著者はコールドリーディングはコミュニケーションスキルだといい、そのコミュニケーションのために使えるさまざまなテクニックとしてコールドリーディングが紹介されている。コールドリーディングは、いかに相手の態度からその真意をくみ取れるかという手法であり、身に着けておけば間違いなく役に立つものになる。順を追って説明されているので、初めてコールドリーディングを知ったという人であっても問題なく理解出来るだろう。例えば、「ラポール」という用語が出てくる。信頼と説明されている概念であり、コールドリーディングによって形成が容易になるとされている。つまり人間関係の悩みにとって大きな懸案事項をも解決しうるものなのだ。また、コールドリーディングと近しいものにメンタリズムがあり、そちらの解説についても文字数が割かれている。本書の最後には「一番大切なのは人に興味を持つ」ことだとある。つまり、コールドリーディングを入口に、コミュニケーション、人間関係に悩む人の助けになれば、という思いから生まれた著作なのだと言えるだろう。