zeorokarahajimerukoufukuron nisenjuuroku essensyaruban (Japanese Edition)

　本書は９９年に２３歳で出版した処女作『０から始める幸福論』の改訂新版であり、エッセンシャル版である。あれから１７年が経ち、幸福論の著者としては随分、若かった私も今年、４０歳になった。今も変わらない不滅の思いもあるし、多少、考えが変わった部分もある。
　
『０から始める幸福論』は絶版になって久しいが、図書館で借りられたり、アマゾンのマーケットプレイスで根強く売れ続けている。今も尚、新たな読者を獲得しているのだ。
　先日も、大阪で読者に会ったばかりだ。その方の年齢は４１歳だった。
　
　この１７年の間にたくさんの読者に会う機会があったが、２３歳の生意気な若造が説いた幸福論は多くの年上の読者からも高く評価された。
　当時、私は現役高校生専門予備校に勤務していた（０７年に倒産、拙著『毎日が革命』参照）ので、主な読者ターゲットは受験生から、せいぜい２０代までを想定していた。
　が、生き方に悩む、自分よりはるかに年齢の高い層から手紙を頂いたこともある。
　私の渾身のメッセージを必要とする人なら、読者の年齢、性別、職業は関係ない。
　
　今回、キンドルで電子書籍化することになり、新たな読者との出会いや紙の本の読者との再会を楽しみにしている。そして、可能ならば私が生きている間は、読者とはＳＮＳで交流したい。

２０１６年８月　　猛暑の日照りが続く　名古屋　星が丘にて　中谷塾の朝に
臼井　正己