傲慢は国を滅ぼす。神を畏れろ。
本能寺の変により日本は救われた。
武士社会の崩壊、神の国の危機と憂いた光秀は神意であると信じ行動した。
逆賊とは。
後世、歴史は必ず本能寺の変の本質を見抜き、その必然性に気付く。
河内のキリシタン大名頼連は山崎の戦で光秀に加勢した。
天下を盗った秀吉は朝鮮出兵や伴天連追放令へと国を乱す。
秀次連判状の追及から逃れるため頼連は終に日本を脱出した。
南蛮船で澳門に着いた頼連はゾロアスター教徒アリの船でチャンパ王国ホイアンに渡る。
聖都ミーソンのヒンズー教の世界。
そこは艶やかな表現力を持つ民衆の生に根付いた世界であった。
頼連は訳あってチャンパを離れインドシナを西に向かう。
悠々たるメコン川を起源とするラオ族のラーンサーン王国。
そして古代インドシナ全域を支配したアンコール王朝。
アンコールの地においてクメール文化は最高潮に達し開花していた。
それは見る者を圧倒するヒンズー教と上座部仏教の混成された世界であった。
アンコールはシャム族アユタヤ王朝に支配されていたが、
クメール人の王族や宮殿、神殿は生き延びていた。
インドシナの地の戦いは永遠に続くのか。
アユタヤ王朝とビルマタウングー王朝がカンチャナブリの領土を巡り壮絶な戦いを続ける。
何百頭もの象を使う戦さ。
頼連はアユタヤ王朝軍に加勢する。
宗教の坩堝のようなインドシナの地での戦さのなかで、
光秀から教えられたゾロアスター教の教えが頼連の頭に蘇える。
最後には善の神が勝つ。
ヒンズー教にも上座部仏教にもゾロアスター教の教えが底流に見える。
戦いに勝利し国を安定させるため、神仏を頼り神仏に祈ることを歴史は示す。
頼連はゾロアスターの聖地を目指しさらに西に向かう。
ZOKU GYAKUZOKUNOKAZE INDOCHINA HEN (Japanese Edition)
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