美容室経営を入り口にした、ビジネス本。
タイトルに込められているように、「君は想いを持って動いているのか」を問いただす真摯な内容。
文章中で作者も述べているように美容室だから、ということよりは、一般的に、働くうえでぶつかる壁、気を付けるべきこと、に対してどうすべきか、どう考えたら良いのか、が提示されています。経営者目線だけでなく、従業員の立場から述べられているエピソードもあり、まさに誰が読んでも何かしらの気付きを得られるように書かれています。
従業員に対するときのハウツー、顧客に対するときのハウツー、そして自分自身の想いや行動に対するハウツーが、各章ごとに区切られ、知りたいことが分かりやすく簡潔に書かれています。読者それぞれが、その瞬間に必要なことが汲み取れるよう、工夫がこらされているのです。
やはり変えるべきは、自分。そう思う人は多いはず。しかし、その変え方が分からない。そんな人へ本書は優しく語る。「まずは、ポジティブに考えてみよう」と。なにも、最初から完璧でなくて良い。野球なら、三割打者で、七割失敗して、それでも一流なのだ。少しずつ、小さな事でも良い、成功を集めていこう。小さな成功は、小さな自信になり、次の一歩を踏み出す勇気になる。そうやって、あなたが、読者が望む成功に近付くんだ。そうやって、慈愛に満ちた励ましで、背中を押してくれるのです。
さらには現代的なSNSとの付き合い方について書かれたエピソードもあります。自分の仕事、会社を宣伝することは勿論のこと、いかにして直接のコミュニケーションと使い分けるかや、間接のコミュニケーションだからこそ活かせるポイントなどが学べます。
やはり結局のところ、突き詰めていけば、「誰かのために」という想いが大切なのだと繰り返し表現を変えて語られています。利己主義に陥らないよう、自分を、周囲を広く観察することが肝要。自分のためではなく、お客さんのため、従業員のため、社会のため、それによって得られるもの、それが貴方が欲しがっている物の正体なのでは? そんな問いかけをされた気分です。スタートも、そしてきっとゴールもシンプルで善良な、純粋な気持ちなのでしょう。そして、そんな想いを"カタチ"にするための術を、この本で体得してみませんか?
DORIPPASU: MAKETETAMARUKA (Japanese Edition)
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