斎藤茂吉の第八歌集『連山』の電子書籍です。昭和25年11月刊の初版を底本としました。『作歌四十年』より「連山抄」を附録としています。
昭和5年10月から11月にかけての旅の歌705首を収めます。作者49歳。
茂吉は満鉄こと南満洲鉄道株式会社に招かれて大陸に渡りました。大連に上陸後、旅順・奉天・ハルピン・吉林・松花江などを経て北平(北京)に至り、天壇・孔子廟・万里長城などを観覧、朝鮮を経て帰国します。
松花江(スンガリイ)の空にひびかふ音を聞く氷らむとして流るる音を
まどかなる天(あめ)をかぎりて蒙古野のきらへる涯(はて)に陽はおちむとす
(本書では、カッコ内はルビとして表示されます)
大陸的と言えよう壮大な自然に接しての感動、また長久の歴史に接しての感慨が、深い奧行をもって、自在に表現されています。
各歌集の単行本から新たに本文を作成し、二度の全集によって校訂した、斎藤茂吉全歌集シリーズ(全18巻を予定)の第8巻にあたります。
本文はリフロー型の電子テキストですので、語彙検索や文字サイズの拡大縮小、メモ機能・辞書機能などがご利用になれます。
Renzan Saito Mokichi zen kasyu 8 (Japanese Edition)
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