拓郎と宮沢のコンビがストーリーを書き、評論家の武田の意見を基にアレンジャーの加藤が校正していく。この制作工程に問題はなかったが、拓郎の人選ミスにより超重要人物のアレンジャー加藤を、英語の河島先生の鉄拳の前に失ってしまう。メンバー一人の欠員は大きな打撃となった。拓郎は宮沢と共にどうにか規定の枚数を書き上げる。
しかし、ホッとしたのも束の間、〆切が三日後に迫った金曜日。運命の悪戯としか言いようのない最悪な事態が起こる。拓郎の不注意から書き上げた原稿を現国の具志堅先生に没収されてしまう。奪還を試みるが、原稿が戻ってくることはなかった。幻と消え行く賞金百万円。後三日ではもう無理と諦めたメンバーは一人ふたりと拓郎のもとを去っていく。再度作品を書き上げようと拓郎は失意のどん底の中、一人立ち上がる。そんな孤軍奮闘を試みる彼のもとに桜子の救いの手が差し伸べられ、土、日の二日間で作品を完成させようという無謀な挑戦がはじまる。彼らの執念のパワーが運命の歯車を好転させたのだろうか。去ったメンバーが再集結。作品は産声を上げる。ほっとする拓郎は作業中、何気に漏らした父親の夢に想いを馳せる。そしてそれはいつしか彼自身の大きな目標に変わる。翌日、授業を早引きして応募原稿に希望を託して郵便局へ向う拓郎。その後を森田桜子が追いかけ、二人の奇妙な追いかけっこがはじまる。
Ribapuurumitaini kouhen (Shousetsu) (Japanese Edition)
Sobre
Baixar eBook Link atualizado em 2017Talvez você seja redirecionado para outro site