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    ShousetuNihonshoki 1 Tenchikaibyaku Nihonsaishonokamihaasinoseirei (Japanese Edition)

    Por Handeun

    Sobre

    序言
     日本古代史の正史とされる日本書紀(宇治谷猛現代訳)にはじめて目を通したとき、その支離滅裂な内容に驚いてしまった。そして、朝鮮書紀といってもいいほどに、韓半島関係の記事が多いことだった。しかし、残念ながら、その当時の私には、日本書紀の内容を理解する学識が備わっていなかった。それからというもの、古代史関係の本を手当たり次第に読破した。以来、40年が経過した。おかげで、少しばかり、古代の姿を思い描けるようになってきた。
     その結論は、記・紀(古事記と日本書紀)の世界は、作られた世界だということである。その作られた世界を、為政者と曲学阿世のヤカラどもが、幾多の詭弁を弄して創りあげてきたのが、日本の現在の定説とされる古代史である。そのため、先代旧事本紀や但馬故事記、あるいは海部氏系図などを偽書扱いし、ホアカリ(火明)=ニギハヤヒ(饒速日)を抹殺してしまった。
     日本の古代史の真実は、大和朝廷以前に、山陰海岸に展開された出雲、但馬、丹後、若狭、それに糸島半島などの王朝が先行していたのだ。そこで、いままで積み上げた私なりの真の古代史像を、わかりやすい形にと考え、小説風にまとめて披露してみたい。どうぞご愛読あれ。なお、底本は、宇治谷猛現代訳『日本書紀』である。

    小説日本書紀 1 天地開闢
    日本最初の神は葦の精霊  目次
     葦の芽がクニトコタチ(国常立)になった
     ワッシらはアシカビ(葦牙)の兄弟
     なんで名前が違うんじゃ
     ウマシアシカビヒコジ(可美葦牙彦舅)とは何者じゃ
     なに、アマミナカヌシ(天御中主)じゃと
     神世7代とはなんじゃ
     男神が子供を生んだじゃと
     東夷民族の淵源はインダス川流域
     ガイアはカオス(混沌)から生まれた
     トヨウケ=ミナカヌシ=クニトコタチじゃと
     ワッシらは作られた神じゃ
     葦原は東夫余の意というんじゃが
     ワッシを祀る子孫がいるんかのお
     日本列島は韓半島からの渡来人が開拓したんじゃ
     韓半島経由の史実を無視して中国に飛ぶんじゃ
     ホアカリ(火明)=ニギハヤヒ(饒速日)を抹殺した記・紀
     とどのつまり檀君朝鮮が原郷じゃ
     ワッシらは鍛冶屋一族かのお
     コノハヒト(木の葉比等)が隠岐に
     ウマシアシカビヒコジは物部氏の太祖かのお
     トヨウケは鍛冶の神様かのお
     オモタル・カシコネは伽耶諸国が出自かのお
     オモタル・カシコネは三島大明神というんじゃが
     高天原3柱は夫余種族の原郷の神じゃと
     ミナカヌシ=クニトコタチの実際はトヨウケじゃ
    第2部 日本書紀〈天地開闢〉の条に登場する神々について

    葦の芽がクニトコタチ(国常立)になった
     天と地がまだ分かれていず、陰と陽の区別もなかった。鶏の卵の中身のように、まだ何も固まっていなかった。まるで清濁入り混じった液体が充満している巨大な影絵のスクリーンのような空間だった。
     そんな空間に、ほの暗く、ぼんやりとしたものが出現してきた。そのうち、だんだんと澄んでいき、明るくなっていって、たなびくようになり、天になった。重く濁ったものは、下のほうに沈殿していき、大地になった。澄んで明るくなったものは一つにまとまりやすかったが、重くて濁ったものが固まるのに時間がかかったから、天がまずできて、大地はその後にできた。まるで、フラスコの中の濁った水が澄んで上に、濁った水が下に沈殿していく様(さま)に似ていた。
     天と地がはっきりしてくると、大地の中にも、浮き上がって漂う所ができるようになった。泳いでいる魚が水の上に浮いているようなものだった。そのうち、葦の芽のようなものがでてきた。葦の芽は、動物の牙に似ていたから、葦牙とも書いて、アシカビと称された。尖っているので、葦角(あしづの)とも呼ばれた。
     その葦の芽は、クニトコタチ(国常立)という神様になった。どうして、そういう名前になったのか定かでない。720年完成の日本書紀の編者がゴッドファーザー(名付け親)だった。漢字の意から解釈すると、国土が常に成り立つということで、葦で覆われていたこの国土の精霊ということなのか。葦の精霊がクニトコタチということなのか。いずれにせよ、この国土の最初の神様だった。
    ワッシらはアシカビ(葦牙)の兄弟
     クニトコタチにつづいて、クニサツチ(国狭槌)が生まれ、トヨクムヌ(豊斟渟)も生まれた。陽の気だけを受けて生まれたということで、純粋の男性神とされている。3神が、葦を払いのけて円座になった。長兄のクニトコタチが口を開いた。
    「ワッシらは、アシカビ(葦牙)の兄弟ということかのぉ」
    「アニキ、そういうことになるんかのぉ」
     クニサツチが受けて答えた。トヨクムヌが言った。
    「アシカビの精霊のワッシらの親父は、葦ということになるんじゃろが、おふくろは誰になるんかのぉ」
     クニトコタチが答えた。
    「ワッシら、陽のオヤジから生れたオトコの神なんじゃ。母親はいないぞ」
    「アニキ、そんな、ばかな。陽と陰があって、子供ができると聞いておるぞ。そうじゃろ、トヨクムヌ」
    「そうじゃ、そうじゃ」
    「ワッシらは、神様じゃ、人間じゃないぞ。ワッシにもよくわからんが、陽と陰がまだはっきりしていないときに、ワッシらが誕生したんじゃろ。だからじゃ、陽から陽が生まれたんじゃろ」
    「それは、おかしいよ。おかしい。わけのわからんことを言って、煙りに巻かんでくれよ、アニキ」
    「そんなこといってもじゃな、ワッシらが初めて登場する日本書紀にじゃ、そう書いてあるんじゃから、そう信じるしかないじゃろ。アニキ格のワッシであっても、わからんものはわからんのじゃ。何せ、ワッシらは、日本最初の神様じゃ」

    なんで名前が違うんじゃ
     3神は、その場を離れて、神様専用の乗り物である雲に乗って、まあ、魔法のじゅうたんでもいいがのお、葦に覆われた周辺を徘徊した。すると、似たような情景が現われた。天と地が始めて分かれる時、一つの物が空中にあって、自然に生まれた神様がいた。その神様は、クニトコタチだったが、クニソコタチ(国底立)という別の名前で呼ばれていた。クニサツチもクニサタチ(国沙立)という別名だった。なんと、トヨクムヌは見当たらず、トヨクニヌシ(豊国主)という者がいた。別名が、トヨクムノ(豊組野)、トヨカブノ(豊香節野)、ウカブノトヨカウ(浮経野豊買)、トヨクニノ(豊国野)、トヨカブノ(豊齧野)、ハコクニノ(葉木国野)、ミノ(見野)と、まるで千変万化のような別名があった。
    「そなたは、ワッシの分身のようじゃが、名前が少し違うようじゃな、クニソコタチ殿」
    「何をおっしゃいますか、クニトコタチ様。ソコはトコが訛ったんじゃから、拙者と同じ神様がやってくると聞いておる。あらためて挨拶しよう」
    「うーん、それは不思議じゃ。まるで、鏡に映っているように、うり二つじゃのお。まあ、ワッシの方が、日本書紀に先に紹介されているから、悪く思わんでくれ」
    「クニサツチのワッシもクニサタチという名前になっちょるのお」
    「サツがサタに訛っているだけで、拙者もお主と同じ神様ということじゃ」
    「なんじゃ、ワッシだけが違うのか、トヨクニヌシとはなんじゃ。それにいろいろな名前をもっとるのお」
    「そうなんじゃ、拙者も不思議に思ったから、いろいろ考えてみたんじゃが、クムと読む斟という漢字が国、組、香節、買、齧に替わっているが、どれもクムが訛ったものじゃよ。渟も野になっているが、同じことじゃ。が、豊が葉木とどうつながるのか、見野がどうして生まれたのか、拙者にもわからんのお」

    ウマシアシカビヒコジ(可美葦牙彦舅)とは何者じゃ
     3神は、別の場所へ移った。
    「ここの葦原は、ワッシらの葦原よりも成長しているようじゃな。大地が、水に浮かんだ脂のように漂っていたというが、葦が芽のようにつき出しているものもあるのお」
    「おお、誰かいるぞ。どなたかのお」
     白髪の堂々たる神格だった。
    「オイラか。オイラはじゃな、ウマシアシカビヒコジ(可美葦牙彦舅)というんじゃ。天の声があっての、クニトコタチという弟分の神様が訪ねてくるから、丁重に迎えてやれ、といっちょった。お前がクニトコタチか。オイラは、お前のアニキじゃ」
    「えっ、そうですか。ワッシのお兄様ですか。あらためてご挨拶申し上げます」
    「して、お前がクニサツチで、お前がハコクニ(葉木国)か」
    「ワッシは、ハコクニじゃなくて、トヨクムヌと申します」
    「トヨクムヌというヤツはしらんのお。ここではハコクニじゃ。そうしておけ。日本書紀の編者がそういっちょるんじゃから、そうしておけ。オイラにもわからんけ」
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