「社会科学における理論モデル序論」と題する本書は、今から14年前、1999年3月に、ホームページのかたちで出来上がっていたものです。この年は、筆者が東海学園大学経営学部に赴任して四年目の年であり、当時担当していた「都市と農業」「産業社会論」の授業の教科書として、学内LANにHTML形式のファイルで作ったものでした。その後、筆者の講義担当科目は、「財政学」「環境ビジネス戦略」「環境経済学」となり、新しい研究成果を取り入れる形で、『社会科学入門』を自家製の教科書として出版したのがこの本の原型です。本書の「社会科学のダイナミズム化」の部分(第1章 地域産業を入れる器としての理論モデル)は、セルバ出版から『世の中が透けて見える方程式』として、2012年に出版し、『社会科学入門』の趣旨は、おおむね同書で公にすることができました。
しかし、本書の地域経済・地域産業・国際化に関する具体的な分析と論述は、未刊行のままになっていたので、ここにその後に出版した『世の中が透けて見える方程式』との重複を削除したり、改変を加えて(正確には本書の記述を大幅に加筆修正して出来上がったのが『世の中が透けて見える方程式』)出来上がったのが本書です。
本書のエッセンスは『世の中が透けて見える方程式』で、洗練され体系化された形に示されているので、ダイナミズムの正確な概念は、同書によっていただくようお願いします。筆者が、静岡大学に在籍していた、1980年頃から、フィールドワークで取り組んできた調査研究の重要な部分が、本書に収録されています。しかし、いかんせん、それらの調査研究から、すでに長い年月が経過しており、今となっては「過去の情報」になっていることは事実です。
しかしながら、本書をお読みいただければわかるように、分析とそれを踏まえて指摘した課題は、今もなお生きていると考えられます。地域経済、地域産業、観光地経営、環境、国際化など、解決を迫られている今日的課題に迫ってなお参考になる箇所があると思います。読者諸賢の参考に供するの意図を持ってAmazon KDP から電子出版の形で公にした次第です。
本の内容は以下のようになっています。目次を本文からコピー&ペーストしました。
プロローグ
第1章 地域産業を入れる器としての理論モデル
第2章 地域産業は「個性」ある人材でのびる
第3章 地球環境と地域産業
第4章 ホリズンタル志向の地域産業へ
第5章 「こころ」を育てる地域産業
第6章 先端技術と地域経済社会
第7章 シンプル・イズ・ザ・モースト・ビューティフル
第8章 過疎化する地域 ―天竜川水系過疎地域実態調査結果から―
第9章 ダム建設の光と影 ―大井川水系過疎地域実態調査
エピローグ
(ワード原稿を使用した関係か、表や写真が一部不揃いになっています点お詫びします。)
Syakaikagakuniokerurironmoderu: Syakaikagakunodainamizumuka (Japanese Edition)
Sobre
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