夏光一郎警部シリーズ。
永田幸江は、河田大五郎の長女で、今年も主人の亮介を伴って湯河原へ家族会に出かけた。幸江は湯河原の駅で、偶然大学時代の旧友である大門奈々を見かけた。もう十年、長い間会っていない。「何故奈々がこんな所に?」幸江は不思議だった。その夜、湯河原で殺人事件が起きた。殺害されたのは不動産会社社長守田悠。発見されたのは翌日午前六時半。守田悠の会社は横浜にあった。
大門奈菜の夫恭介は、会社での人間関係を苦にした自殺で亡くなった。労災認定にはいたらず、自殺で処理されてしまった。奈々は夫の自殺が、社長による会社ぐるみのパワハラで追い詰められたことによる衝動的な自殺だと信じて疑わなかった。奈菜は警察に訴えたが聞いてもらえなかった。
奈菜は復讐を誓い殺人鬼となった。幸江の夫・亮介は神奈川県警の夏光一郎に相談し、幸江を連れてシンガポールへ飛んだ。夏光一郎警部もシンガポールへ飛んだ。
YugawarahatuRyousirikigakunoOna (Japanese Edition)
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