Kyougenshyu 1: Kyougenki (kSekiyouteibunko) (Japanese Edition)

本書は、中古以来の猿樂に端を発し、その後十返舍一九の膝栗毛シリーズなどの滑稽本や、落語などに受け継がれた日本の喜劇、狂言の集大成のひとつです。江戸時代の元禄年間に成立した和泉流狂言の詞書きに基づき、「狂言記」「續狂言記」「狂言記拾遺」「狂言記外篇」全編二百番の狂言の刊行を目指し、まず第一段として、これらの最初の「狂言記」(「萩大名」、「末ひろがり」など五十番を収録)を収録したものです。
旧字旧仮名で、見た目はちょっと古めかしく感じられるかもしれませんが、ご安心を。古いといっても、当時の人達の話し言葉で書かれていますので、読み進んで狂言の世界におはいりいただければ、学校で習った古文の文法なども忘れて、結構気楽に、当時の人達の日常の喜怒哀楽をお楽しみいただけるものと存じます。
説明が必要だと思われる語句には、「脚注」を付けています。注の番号をクリックしていただくと、説明文が開くようになっています。