■内容■
短編のホラー小説です。
※なお、誤字脱字は作品の演出上のものです。
■書き出し■
これは友達の友達が、本当に経験した話です――。
世にはびこる怪談のほとんどが、この定型文から始まる。オカルト専門のWEBサイトを覗いてみるといい。集められた物語の八割が、このありきたりな言葉から始まっている。すでに閉鎖されてしまったが、たとえばこちらのサイト→http://occultforum2012.net/ 今はもう閲覧できないけれど、俺はこのサイトの利用者だった。「友達の友達」とは、つまり赤の他人だ。そう思うのは俺だけだろうか。
現代は、怪異の死滅した時代だ。
トイレの奥から三番目の個室に、少女の幽霊なんていない。下半身のない化け物が「テケテケ」と鳴きながら追いかけて来ることもない。「くねくね」は目の錯覚だし、コトリバコはデマにすぎない。口裂け女も、人面犬も、みんな想像の産物だ。
だけど一つだけ、どうしても不可解な事件がある。
俺自身、いまだに信じられないし、できれば無かったことにしたい。聞かなければよかったと今でも後悔している。知ってしまうこと事態が禁忌だった。世の中には、そういう物語がある。
まずは、ありきたりな一言から始めよう。
これは、俺の友達の友達が、実際に経験した話だ――。
Kakusankibou (Japanese Edition)
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