1999年、ロンドン。
留学を目指して滞在していた私(木野聡子)は、たまたま当選したヘルシンキ往復航空券で、気晴らしに北欧旅行へ行くことにした。
ところがヒースロー空港で、自分のキャリーケースに座敷童子が乗っていることに気づき、パニックに。
いつから統合失調症になったのかと悩みつつも、ワラシと名乗る座敷童子になじみ、一緒にトロールに会いに行くことになった。
トロールに会い、話の流れで、自分が抱える問題がディスレクシアと呼ばれる発達障害に由来しているのではと教えられ、私はロンドンへ戻ったあとディスレクシア・アセスメントを受けることにする。
しかし、外国人の検査は困難で、しかも日本での認識は信じがたいものだった。
ディスレクシア、アスペルガー症候群の診断を受けるまでの苦難、さらに鬱病まで発症していくことになる過酷な体験、当時の大人の発達障害に対する惨憺たる現状、様々な偏見、発達障害の子供を持つ親からの逆差別などを、ファンタジー形式で綴った小説。
kirigaharetemietamono (Japanese Edition)
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