筆者の社会人としてのスタートは、サッシメーカー(現LIXIL)の営業マンから始まりました。11年間ルートセールスに従事し、その後は営業力強化を専門とする経営コンサルタントになり、30年ほどの歳月が過ぎました。
経営コンサルタントになってからも、自分自身を商品として営業してきていますので、「営業経験」は40年以上になります。
これまでに、大企業40数社、中堅中小企業約300社ほどをご支援してきましたが、本書は、ここでの経験の中から筆者がつかみ取った「提案営業の極意」をマニュアルとしてまとめたものです。
「提案営業の極意」というと何やら難しく聞こえるかも知れませんが、そのエッセンスは極めてシンプルです。コアとなる手順は2つしかありません。「知る→つかむ→動かす」という基本ステップと、「動かすときにFABE(ファーブ)を使う」というロジック、これだけです。
「知る」とは、「顧客」を知る、「競合」を知ることであり、「つかむ」とは、顧客の「ニーズ」をつかむことです。「動かす」とは、端的に言えば買ってもらうことです。
筆者はこのノウハウを「商談設計シート」という1枚のツールにまとめ、多くのクライアントさんに導入し、大変ご好評をいただいております。
このツールの左側(知る、つかむ)はお客様サイドの情報で、「ニーズをつかむ」までの情報を整理します。「どのニーズを満たす提案をするのか」を決め、右側から「セールスポイントの4兄弟(FABE)」を使って論理的に説明するというのがノウハウの骨子です。
本書は、紙面の都合上、ミニチュアのひな型を使ってこのツールの考え方と使い方を解説したものですが、本書の読者には、筆者が実際にコンサルティングの現場で活用しているツール(記入要領、記入事例、白紙)を無料で提供します。(提供方法はあとがきに記載してあります)
また、背景にある役立つ理論やフレームワークとして以下のものを取り上げております。
■アリストテレスの3要素(信頼、共感、論理)
■メラビアンの法則(視覚情報、聴覚情報、言語情報)
■2つの「3C分析」
■5フォース分析
■顧客インサイトとペルソナ
■スティーブン・R・コヴィーの「信頼残高」
■「顧客満足」と「LTV(顧客生涯価値)」
目次
まえがき
アプローチ
ステップ0 「基本的心構え」を作る
「アリストテレスの3要素」を理解する
「メラビアンの法則」を意識する
第Ⅰステージ「知る」
ステップ1 「顧客」を知る(①②④⑤⑥)
2つの「3C分析」を念頭に置く
ステップ2 「競合」を知る(②)
「5フォース分析」をベースに考える
第Ⅱステージ「つかむ」
ステップ3 「顕在ニーズ」をつかむ(③)
「質問話法」で顕在ニーズをつかむ
ステップ4 「潜在ニーズ」をつかむ(③)
「顧客インサイト」と「ペルソナ」で潜在ニーズをつかむ
第Ⅲステージ「動かす」
ステップ5 「提案営業」を行う(⑦~⑬)
「FABE(ファーブ)の法則」で提案を行う
効果的な「クロージング話法」を併用する
ステップ6 「次回訪問のきっかけ」を作る(⑭~⑯)
「信頼残高」を高めて去る
アフターフォロー
ステップ7 「顧客満足度」を高める
「顧客満足」と「LTV(顧客生涯価値)」を考える
あとがき
TEIANEIGYOUMANYUARU: NI-ZUHAAKUKARAKURO-ZINGUMADE KEIEIWOKANGAERU (KEIEIBUKKUSU) (Japanese Edition)
Sobre
Baixar eBook Link atualizado em 2017Talvez você seja redirecionado para outro site