東京都町田市で開業しております、司法書士の栗原庸介です。
本書をお読みいただき、真にありがとうございます。
「女と男の法律学」シリーズも、番外篇も数えるとこれで10冊目となります。
既に、離婚だけで7冊もの電子書籍を上梓しております。
離婚事件はそれだけ奥が深いということでしょうか。
さて本書でも、離婚における未成年の子どもの問題を取り上げます。
2013年、離婚件数は約23万組にも達し、婚姻件数である約66万件と比較すれば、実に3組に1組が離婚している、ということは既にご案内のとおりです。
さて、このうち、未成年の子どもがいる離婚はなんと6割にも達します。
親の離婚を経験した子どもの人数は約23万人。
少子化で子どもの数自体が大きく減少する中、親の離婚を経験する子どもの数は人口100人当たり1人いる計算。2000年以降急増しています。
日本は裁判の件数全体は緩やかに減少しているのに、家事事件の数だけは近年急増。家庭裁判所が際立って忙しくなっています。さらに詳しく見ると、特に事件数の増加が著しいのは子の引渡しや面会交流といった、子どもに関する事件です。
この国は本当に大丈夫なのかと心配になるデータです。今日、夫婦の別居や離婚をめぐっては、子どもの問題が深刻な争いになっているのです。お金で解決できない分、争いはより先鋭化する傾向にあります。
本書で、離婚に伴う子どもの問題、特に親権について真剣に考えていきましょう!
The Law about Women and Men 9 (Japanese Edition)
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