◇セール特価◇20%OFF
(本文より)
Webサイトのコンテンツ(内容)はライティングという観点から2つに分けることができる。「正確でありさえすればいいもの」と「なんらかの文章力が必要なもの」だ。厳密に言えば、物事を正確に伝えるのはむずかしいのだが、ここでは、社名や個人名、住所、電話番号、基礎データなど、他に書きようがないものをさしている。
本書でこれから扱うのは、「なんらかの文章力が必要なもの」の書き方、考え方だ。
企業サイトの場合、構成要素は大きく4つのパートからなっている。
(A)基本情報的な部分
(B)ECや売り上げに関連する部分
(C)読み物的な部分、ブログなど
(D)顧客とのコンタクト、Q&Aなど
このうち、(A)と(D)が「正確でありさえすればいいもの」だ。Q&Aなど文章表現の工夫が多少必要なものも含まれるが、文章術というよりは接客術に近い領域になる。
ちがう言い方をすれば、(A)と(D)は社内のだれかが書けばすむ話だが、(B)と(C)はWebライターとしての能力をもった人間に頼んだ方が効果が上がる。
(B)は職種としては「コピーライター」と呼ばれる人たちが主に担当している領域だ。自社でECサイトを運営して物販や資料請求の受け付けなどをしているときに必要となる。中心となるのは、ネット広告などを見て訪れた人たちが最初に見るランディングページと商品やサーヴィスの販売ページだ。そこのキャッチコピーやボディコピーの文章がいる。
(C)はコラムや記事と呼ばれるページだね。会社や商品そのものを直接PRするわけではないんだけれど、関連する情報やサイトに訪れるきっかけとなる読み物を提供する。新聞・雑誌のように情報や読み物だけを提供するサイトもあって、「Webメディア」と呼ばれる。本書では「Webメディアに書くライター」の例を中心に述べていく。
プロのライター(物書き)を目指していなくても、Webなどを通じて文章を発表する機会があるなら、押さえておかなくてはならない文章の基本というのがある。フツーの会社員であっても、パソコンやタブレット、スマホなどのデジタル端末で書き、インターネット上や社内のシステムで文章を共有することは珍しくないからだ。
インターネットやデジタル端末を介した文章にはちょっとしたルールがある。
本書で紹介するのは、Webで文章を書きなれている人なら、わざわざ言われるまでもない常識的なものが大半を占めている。ただ、文章に自信のある人は、ちょっと注意が必要だ。そういう人にかぎって、けっこう自己流の書き方をしていることがあるからだ。
我々はすでに『文章の書き方 基本編』を発表しているが、これは紙に手書きするような文章にも共通する内容だった。今回はそこからハミ出た部分について述べる。
Webで発表する文章には「公開される文章」としての意識がいる。その基本はプロのライターが依頼されて記事を書くのと変わらない。
我々のように依頼を受けて、企業のWebサイトやWebメディアに原稿を書くときには、レギュレーション(マニュアル)をもらう。そのメディアごとの執筆ルールだ。メディアごとと言っても、だいたい共通していて、大まかな基本ルールができている。これらはライター業にかぎらず、一般の人もネットで文章を発表するなら、守った方がいい。
こまかい理屈は知らなくても、そこを押さえておけば、企業サイトだろうが、個人のブログだろうが、よりアクセスを集めやすく、読んでもらいやすい文章が書ける。
(もくじ)
# 第1章 Webに必要な文章力
## 01 Webライターが活躍する場
### ■Q&Aは文章術より接客術
### ■コピーライターを兼ねることも
## 02 従来の文章の書き方と異なる面
### ■公開される文章としての意識
### ■プロのライターには執筆ルールがある
## 03 機械に理解できる文章を書く
### ■Webライターに芸術性は無用
### ■「左」と「上」を重視する
## 04 不特定多数に読まれる文章の注意点
### ■個人情報の取り扱いにおける落とし穴
### ■ネガティヴな表現はすべてNG
## 05 事実と意見は分ける
### ■事実は確認することができる
### ■形容詞に意見をまぎれこませない
## 06 盗用・盗作はすぐバレる
### ■引用のお手本は国語辞書
### ■コピペや文字数稼ぎは厳禁
# 第2章 従来の文章作法と異なるルール
## 07 デジタル時代の文字数
### ■段落と段落は1行あけで字下げしない
### ■少しルーズに仕上げることもある
## 08 Webメディア記事の基本構成
### ■文字数の配分の目安
### ■ライターの感想はまとめに書く
## 09 Webで重視される要素
### ■SEO対策の第一はタイトルと見出し
### ■指示代名詞よりも固有名詞を使う
## 10 語尾は「だ」で統一する
### ■単調なときは一般動詞で言い換える
### ■断定的に言い切る
## 11 話し言葉と書き言葉
### ■「です・ます」調は人間関係重視
### ■文語的表現はみだりに使用しない
## 12 口語は原則使ってはいけない
### ■ら抜き・い抜きと方言
### ■使ってしまいがちな口語的表現
# 第3章 Web表記の基本ルール
## 13 文字をひらく
### ■「一つ」と「1人」
### ■かな表記にすることが多いケース
## 14 英語と日本語
### ■アルファベットや数字は半角
### ■「Web」か「ウェブ」か
## 15 初出の人物はフルネームを記す
### ■日本人と外国人の人名表記
### ■企業名の表記
## 16 横書きにおける記号や単位の扱い
### ■記号は全角
### ■固有名詞と商標は漢数字を使う
## 17 使えない記号と置き換え
### ■かぎカッコ「 」『 』の扱い
### ■三点リーダーと絵文字
## 18 表記のしかたにこまったら
◆セール特価◆期間限定
◇著者略歴◇
新聞、雑誌、Webメディアで書評やコラムを執筆。幅広いジャンルを手がけ、レギュラーももつ。編集者からの評価も高い。
専門はクラスター分析。人間関係をタイプ別に分類、アプローチ法を提案する。
これまでかかわった企業は多数。大手芸能プロダクション、映像・IT関連、起業・新規事業のコンサルティング、営業・販売員の育成、外資系メーカーのプレゼン研修、出版社グループの新人発掘など。
(本文より)
Webサイトのコンテンツ(内容)はライティングという観点から2つに分けることができる。「正確でありさえすればいいもの」と「なんらかの文章力が必要なもの」だ。厳密に言えば、物事を正確に伝えるのはむずかしいのだが、ここでは、社名や個人名、住所、電話番号、基礎データなど、他に書きようがないものをさしている。
本書でこれから扱うのは、「なんらかの文章力が必要なもの」の書き方、考え方だ。
企業サイトの場合、構成要素は大きく4つのパートからなっている。
(A)基本情報的な部分
(B)ECや売り上げに関連する部分
(C)読み物的な部分、ブログなど
(D)顧客とのコンタクト、Q&Aなど
このうち、(A)と(D)が「正確でありさえすればいいもの」だ。Q&Aなど文章表現の工夫が多少必要なものも含まれるが、文章術というよりは接客術に近い領域になる。
ちがう言い方をすれば、(A)と(D)は社内のだれかが書けばすむ話だが、(B)と(C)はWebライターとしての能力をもった人間に頼んだ方が効果が上がる。
(B)は職種としては「コピーライター」と呼ばれる人たちが主に担当している領域だ。自社でECサイトを運営して物販や資料請求の受け付けなどをしているときに必要となる。中心となるのは、ネット広告などを見て訪れた人たちが最初に見るランディングページと商品やサーヴィスの販売ページだ。そこのキャッチコピーやボディコピーの文章がいる。
(C)はコラムや記事と呼ばれるページだね。会社や商品そのものを直接PRするわけではないんだけれど、関連する情報やサイトに訪れるきっかけとなる読み物を提供する。新聞・雑誌のように情報や読み物だけを提供するサイトもあって、「Webメディア」と呼ばれる。本書では「Webメディアに書くライター」の例を中心に述べていく。
プロのライター(物書き)を目指していなくても、Webなどを通じて文章を発表する機会があるなら、押さえておかなくてはならない文章の基本というのがある。フツーの会社員であっても、パソコンやタブレット、スマホなどのデジタル端末で書き、インターネット上や社内のシステムで文章を共有することは珍しくないからだ。
インターネットやデジタル端末を介した文章にはちょっとしたルールがある。
本書で紹介するのは、Webで文章を書きなれている人なら、わざわざ言われるまでもない常識的なものが大半を占めている。ただ、文章に自信のある人は、ちょっと注意が必要だ。そういう人にかぎって、けっこう自己流の書き方をしていることがあるからだ。
我々はすでに『文章の書き方 基本編』を発表しているが、これは紙に手書きするような文章にも共通する内容だった。今回はそこからハミ出た部分について述べる。
Webで発表する文章には「公開される文章」としての意識がいる。その基本はプロのライターが依頼されて記事を書くのと変わらない。
我々のように依頼を受けて、企業のWebサイトやWebメディアに原稿を書くときには、レギュレーション(マニュアル)をもらう。そのメディアごとの執筆ルールだ。メディアごとと言っても、だいたい共通していて、大まかな基本ルールができている。これらはライター業にかぎらず、一般の人もネットで文章を発表するなら、守った方がいい。
こまかい理屈は知らなくても、そこを押さえておけば、企業サイトだろうが、個人のブログだろうが、よりアクセスを集めやすく、読んでもらいやすい文章が書ける。
(もくじ)
# 第1章 Webに必要な文章力
## 01 Webライターが活躍する場
### ■Q&Aは文章術より接客術
### ■コピーライターを兼ねることも
## 02 従来の文章の書き方と異なる面
### ■公開される文章としての意識
### ■プロのライターには執筆ルールがある
## 03 機械に理解できる文章を書く
### ■Webライターに芸術性は無用
### ■「左」と「上」を重視する
## 04 不特定多数に読まれる文章の注意点
### ■個人情報の取り扱いにおける落とし穴
### ■ネガティヴな表現はすべてNG
## 05 事実と意見は分ける
### ■事実は確認することができる
### ■形容詞に意見をまぎれこませない
## 06 盗用・盗作はすぐバレる
### ■引用のお手本は国語辞書
### ■コピペや文字数稼ぎは厳禁
# 第2章 従来の文章作法と異なるルール
## 07 デジタル時代の文字数
### ■段落と段落は1行あけで字下げしない
### ■少しルーズに仕上げることもある
## 08 Webメディア記事の基本構成
### ■文字数の配分の目安
### ■ライターの感想はまとめに書く
## 09 Webで重視される要素
### ■SEO対策の第一はタイトルと見出し
### ■指示代名詞よりも固有名詞を使う
## 10 語尾は「だ」で統一する
### ■単調なときは一般動詞で言い換える
### ■断定的に言い切る
## 11 話し言葉と書き言葉
### ■「です・ます」調は人間関係重視
### ■文語的表現はみだりに使用しない
## 12 口語は原則使ってはいけない
### ■ら抜き・い抜きと方言
### ■使ってしまいがちな口語的表現
# 第3章 Web表記の基本ルール
## 13 文字をひらく
### ■「一つ」と「1人」
### ■かな表記にすることが多いケース
## 14 英語と日本語
### ■アルファベットや数字は半角
### ■「Web」か「ウェブ」か
## 15 初出の人物はフルネームを記す
### ■日本人と外国人の人名表記
### ■企業名の表記
## 16 横書きにおける記号や単位の扱い
### ■記号は全角
### ■固有名詞と商標は漢数字を使う
## 17 使えない記号と置き換え
### ■かぎカッコ「 」『 』の扱い
### ■三点リーダーと絵文字
## 18 表記のしかたにこまったら
◆セール特価◆期間限定
◇著者略歴◇
新聞、雑誌、Webメディアで書評やコラムを執筆。幅広いジャンルを手がけ、レギュラーももつ。編集者からの評価も高い。
専門はクラスター分析。人間関係をタイプ別に分類、アプローチ法を提案する。
これまでかかわった企業は多数。大手芸能プロダクション、映像・IT関連、起業・新規事業のコンサルティング、営業・販売員の育成、外資系メーカーのプレゼン研修、出版社グループの新人発掘など。