上州(群馬県)の侠客と言えば先ず、大前田栄五郎が上がるであろう。次に国定忠次郎も上州では知らない者はいないだろう。
この物語は、嘉永三年十二月二十一日・国定忠次郎が、大戸の関で潔く処刑台に上がり、晒し首に成り、大前田栄五郎は隠居をして、大胡町の向屋敷と言う橋のたもとに、こじんまりした家を構え、妹、なをの娘、高橋なかと言う女性に、面倒を見てもらい余生を静かに送っていた頃、赤城颪と似た激しさを持つ国定忠治や大前田栄五郎の侠風を継ぐべく、文久元年一月一日に生まれた神梅丹次郞の波乱に満ちた人生を書いて行きたいと強く思っている。
ヤクザの渡世上の患いとはいえ三人ものヤクザを殺して、昭和四年まで生きた神梅丹次郞の生涯から、人として漢(おとこ)として、大きく学ぶことがありそうな気がする。
saigono kyoukaku (Japanese Edition)
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