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    jyuumannen no kyuuketuki sono jyuunana (Japanese Edition)

    Por kadomatu housei

    Sobre

    それまでは桐箱と宝珠を手に静かに目を閉じていた華林は再び、大きな瞳を見開くと、

    「犯人の行動が掴めました。最初にも申し上げましたように、全ての対処は私自身が行いますので、どうぞ皆様はごユックリとお休み下さい」

    というと同時に、桐箱を開き、材質は分からないものの布の上に乗せられた犯人の遺留品を取り除くと、桐箱の中から赤色と白白の羽衣のような布がユックリと蛇が鎌首をもたげるように立ち上がると、桐箱の中から居室内、そして居室内から外へと一旦木綿(いったんもめん)のように空へと意思を持ったかのように舞い上がる。

    華林の説明によると、白い羽衣は犯人を見つけ次第、その体に巻きつき、紅い羽衣は空中に留まったまま、犯人の位置を周囲に知らせる役目をするとのことだ。

    それと共に、ずっと座り続けていた華林は静かに立ち上がると同時に歩くというよりはむいろ滑るように居室から二条家邸の外へ出て、侍女に伴われて屋敷に横付けされた古式豊かな牛車に乗り込むと、牛車の下にはどこからともなくミルク色に近い濃い霧が出現すると共に、華林を乗せた牛車と侍女達はその雲に乗せられた形でユラリと空中に浮かび上がる。

    「完全に御伽噺にあるような、非現実的・非科学的な光景ではないか。。。」

    と流石のお蝶も夢の一シーンを見るような心地になるが、これが初めてではないお蝶が周りを見渡すと、ほぼ全員、ポカンと呆けたような表情で目の前で繰り広げられている光景を見つめているだけだ。

    既に、牛車は十尺程の高さに浮いているが、お蝶はすぐさま、江戸幕府の闇のスイーパー(掃除屋)部隊の心理に戻り、やはりポカンと光景を見ている板倉勝重の肩を揺すって、現実に戻し、

    「私達はすぐに京都所司代へ戻り、かぐや姫の放った羽衣の後を追います。ここは私達、幕府のスイーパー部隊にまかせて、勝重様はゆっくり体を休めてください」

    と告げると、板倉勝重も、

    「あ、ああ、ボケッとして申し訳ありません。いえ、京都所司代としても兵を出します。歩兵よりも騎馬の方がよいかもしれませぬな」

    と答え、お蝶と共に京都所司代へと急ぐ。

    昨夜の呼び出しを受けた時は、五摂家の二条家に入るため出来る限りの服装と化粧をしていたが、事は急変し、かぐや姫の言葉通り今日一日で決着を付けることになったので、戦闘用の服に着替えるのがまどろっこしい。

    (「菅原道真公の祟りと貞孝宜人」より抜粋)
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